日本三大急登 西黒尾根を登って谷川岳へ


2016年8月26日、天気晴れのち雨、時々ガス

初めてのソロ登山+日本百名山5座目です。谷川岳といえば、一の倉沢のクライミングが有名で、8000mの合計死者数よりも死者が多いと言われています。


まあそれはクライミングの方で、今回僕が登ってきたルートは一般ルートでもありながら、日本三大急登でもある「西黒尾根」です。


樹林帯の中を2時間弱、ぬけてからは岩場の連続。スリルありの楽しいコースでした。


土合駅 (8:56) → ロープウェイ駅 → 西黒尾根登山口 (9:30) → ラクダの背 (11:23~11:25) → オキノ耳 (12:55~13:46) → トマノ耳 (13:55~14:00) → 避難小屋 (14:52) → 天神平 (15:20) → (ロープウェイ) → 谷川岳ロープウェイ駅 (15:39)


みなさん、土合駅というのはご存知でしょうか? たまにテレビなどにも取り上げられる日本一深いところにある駅です。この階段の長さは最初から心が折られそうです(笑)でも、これを登れないなら谷川岳にくるなと言われているような気がして、必死で登ります(水上駅かふらロープウェイ駅までのバスは出ていますので、観光目的の方はそちらの方がいいのかも知れません)


長い…これは毎日ダッシュしてたら確実に足腰強くなるし、体力もつきますね。


そして、登りきったーと思ったそこのあなた、実は…

このフェイントはないですよね(ヽ´ω`)トホホ・・土合駅さん勘弁してください。


誰もいない改札らしきものを通ってようやく出口です。僕はここで登山届けを書きましたが、ロープウェイ駅の方がキレイですし、そちらで書くことをオススメします。ここらへん蛾とかの死骸ばっかで…


外から見た土合駅。昔はここも賑わってたんでしょうね。今は閑散としてて少し寂しいですけど。あ、そうそう、さっきの階段なのですが、谷川岳クライミング全盛期だと多くのクライマーがその階段をダッシュして、壁の取り合いをしていたらしいですよ。ここを全力ダッシュって…そりゃないぜよ


話を戻して、とりあえず谷川岳ロープウェイ駅を目指して歩きます。途中のトンネルらしき所は歩道はないので気をつけて歩いてください。前から急にバスが来て登る前に事故とか冗談でも嫌ですからね。


そして少し歩くとロープウェイ駅が見えてきます。普通はここからロープウェイで天神平までいって登るのですが、僕はここをスルーして西黒尾根登山口まで歩きます。


西黒尾根登山口は登り始めた直後に水がでている場所があるので、水分補給ならそこで。ただし水は細いですよ。


最初の方は樹林帯。ここらへでソロの女性に抜かれたな〜。あの人めちゃくちゃ速かったな。


あまりにも周りに人がいなくて、不安になりましたが、そこらへんはスピードあげていきます。


そして樹林帯をぬけて

こういう岩場や道の狭い場所を歩きつつ、ラクダの背へ。

(;つд⊂)ゴシゴシ、、、あれ?あそこ?

そう、その道でした。これはラクダの背で確実に心折りにきてますね、こりゃひでぇ。大好きな岩場だけど、これはさすがの苦戦するなー。男体山では岩場で飛ばしすぎて足つってるしね〜


上から見ると急なのですが、実際登るとたいしたことはないです。でもここ下ってる方々がいてすげー。頑張って、と黄色い声援を送ってもらいました。次回はここ下ってみようかな。岩場は下りの方が圧倒的に怖いですよね〜。


突然ですが、谷川岳西黒尾根の核心ってどこなのですかね?僕はここだと思いました。

この岩場なのですが、実は僕はこの写真から見て左側を登って、今いる位置の右側に岩の上を渡ったのですが、この岩が蛇紋岩ですごく滑りやすくて、右に渡らないと先に進めないのに渡るための手を引っ掛けられる場所がなくてどう渡ろうか悩みましたな。なんとかなりましたけどね(笑)


大変ですけど、岩場だけでも、花もまあまあ咲いててキレイでしたよ

これトリカブトだよね?


似たような岩を登って登って登り続けて、ついにあのオブジェが見えました。

ここまでくればもう山頂は目と鼻の先。


登ってる最中にガスってるな〜って思ってはいたが、ガスってたのは土合駅側で、新潟側は晴れていて、景色は最高!

この景色!というかこの稜線!これを見て、辛かった登山も全て報われた気がしたのと同時に山が好きになりました。今までは山は好きだったのですが、本当に好きかと言われたら迷ってしまうくらいの好きでしたが、これを見て、また山に行きたい、もっと登りたいと思うようになりました。


そこから少し歩いて、まずはオキノ耳



そして昼食、今回はこれ。

スープ春雨の担々麺。これが美味しいんですよね〜でもこれだけだと足りないので、シメのご飯。スープ春雨の春雨だけ食べて、残りのスープは一旦鍋に戻し、そこにご飯を投入。ご飯が柔らかくなってスープの量が減ってきたらOK。やっぱこれですよ。((*´゚艸゚`*))まぃぅ~♪


腹ごしらえも終えて、そろそろ帰りのお時間、の前にトマノ耳に寄ってかないとね。ガスの中の行動はなかなかなもので、人がいなかったら怖いだろ〜な〜



トマの耳もより、さて、ほんとに帰りです。谷川岳は家から結構遠いし、だいたい高校生の僕には新幹線等々を使うお金なんてないので、安定の青春18切符で鈍行(笑)なので少し急いで降ります。



次は肩の小屋に泊まりたいですね〜


名残惜しさもありながら、タイムリミットは着々と迫ってきてるので、下山開始。


ザンゲ岩だったり、


天狗の留まり場だったり、

を見つつ降ります。

途中に岩場が結構あるのですが、頼る必要性はありません、が、たまに足を取られることもあるのでそれだけは注意してください。なにせ、蛇紋岩がなかなかやっかいでして、青い岩にはぜひ注意。




でもとても楽しい岩場なので、登山始めたばかりとかでもこの天神尾根はピストンできると思います。


途中で赤い避難小屋に出ます。ここで一息ついてもいいですね。


また、途中からの天神平への景色もいいですよ。



そしてここで僕は逃げました。本当は田尻尾根を降りる予定だったのです。足の具合と体力と時間を考慮した結果、お金を使ってでもロープウェイで降りようと。。。負けました…


まあでもロープウェイ乗ってる時に雨が降ってきたので結果オーライ?(笑)


天神平に着いて、そのままロープウェイ乗り場へ



ロープウェイで下まで降りて、水上駅行きのバスに乗り、今回の登山はおしまい。


あまり天気予報もよくはない中で、西黒尾根〜トマの耳、オキの耳〜天神平というコースを歩き通せて達成感は大きかったです。なにより肩の小屋付近からの平標山に向かうあの稜線は僕が登山が好きになった原点ですので、次回は谷川岳主脈縦走を一泊二日で行きたいと思います。


天神平からのピストンでしたら本当に登りやすいし、下りも両サイドが草木で囲まれているので滑落する心配も少ないし、景色はいいしという楽しい登山ができるので、高尾山に登って次どうしようとかで悩んでいる方がいましたら、是非谷川岳をオススメします。天神尾根ですね。もちろん西黒尾根は経験をしっかり積んでからチャレンジすることをオススメしますよ(^^) (ってなことを男体山の記事の最後にも書いた気が…)


待ってろ、主脈!




以上、谷川岳の記事でした(2018/04/04)

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