谷川岳主脈縦走(2日目) -体力とメンタルの限界を超えて-

2020/8/6

1日目の続き



昨晩は途中雨が降り、何度も目が覚め、もう少し寝ていたかったけど2時に起床

今日は長丁場になる


朝はカレー

でもご飯はなし!

パックご飯でも持ってくればよかった…


朝食を終えてテントを撤収するも、昨晩の雨のせいで片付けにくく、テントも重い

長時間縦走+そもそもの荷物が重い+雨で濡れたテント=辛い


出発する3:50には天気はいいが、ガスがすごい

写真はガスのせいではなく、カメラがちょっとよくなかった


平標山までの登りがかなり大変

この階段の登りはウォーミングアップを超えてしまいますわ


4:31平標山

この時点で今日の谷川岳ロープウェイは運休

とりあえず仙ノ倉山までは行くことに




その仙ノ倉山までの道で日の出

幻想的な光景




5:14仙の倉山

ペースは悪くなく、平標山から仙の倉山までは歩きやすくてとても快適

これで身軽だったらどれだけよかったものか


谷川岳までいくか、ここで引き返すか検討するも、体調はそれなりによかったので縦走決行!


これが地獄の始まりでした…



長丁場の始まりです

アップダウンが激しいのがよくわかる


仙の倉山を降りきって、エビス大黒の頭へ


遠そうに見えるけど、そんなに遠くないというのが多いです



仙の倉山をのぞむ


エビス大黒の頭直前で手を使って登るような場所があり、こういうところは荷物が重くて困る


まだ6時

出発して2時間経つけど谷川岳までまだまだ



そしてここから次のピークである、万太郎山までの道のりがしんどいのなんの


下って、


登って


クルマユリ(でしたっけ)をたまにみて、


登って


下って、登って、下って、登っっって



たまにお花にいやされて、


来た道を振り返ってここまでの頑張りを確認し、



7:26避難小屋に到着

あと1時間くらいで万太郎山

遠くないですかね…

もう平標山の家から3時間半以上、エビス大黒の頭から1時間半

なのにまだ1時間

まだ7時半なのに足は限界が見えてきました


たまにガスって暑さが軽減されるのはありがたい



もう少しで万太郎山(残り30分弱)


万太郎山目前で急な登り

急登を乗り越えると


万太郎山!

8:21なので、エビス大黒の頭から2時間半弱

平標山の家から4時間半!


荷物は重いし、暑いし、アップダウン多いし、

もう二度と来ることは無いだろう……

終わって振り返るといい思い出だけど、このときはただただ辛いのひと言

もう来ないと思っていたので、ここでパシャリ📷


ちなみに景色は






かなり良く見えます!

が、仙ノ倉山方面はすでに雲の中


20分ほどの小休憩を挟んで出発

のんびりしてる余裕は無いのです……


ここから谷川岳までは4時間以上

見るからに遠いし、かなり下りそうな予感

そしてかなり登りそうな予感…


花が結構咲いてる


そして急に現れる壁

あれが大障子ノ頭


あぁ…

見上げるだけでダメージ


山頂直下で両手を使わなければいけないくらいの急な登り

15キロほどの荷物背負ってるんですが


9:23大障子ノ頭


次の小障子ノ頭まで40分くらい


もちろん下ります


そして登る(n度目)

大障子ノ頭と小障子ノ頭の間にある避難小屋

ドアなんか壊れてない?(2020年8月現在)


もう少し


10:09小障子ノ頭!

コースタイムだと避難小屋から20分ですが、ここまでの疲労により30分もかかってしまいました

この時点で想定タイムよりもある程度の遅れ

ある程度ですんでるのは平標山の家から万太郎山まで結構がんばったからです


小障子ノ頭を超えると見えてくるのがオジカ沢ノ頭

谷川岳はあれを超えた先になります

ここまできて、こうやって前の壁が見え、さらに道が明確に見えると「もうちょいだ!」っていう気持ちより「うわっ…」と


ここもそうですし、今までの道もそうなんですけど、この谷川岳主脈縦走路って登山道はかなり整備されていて、歩きやすいんですよね

ただ長い、そしてアップダウンがしんどい


登りきって、ドーム型の避難小屋を超えたら


山頂!10:50

すでに平標山の家をでてから6時間

ここから谷川岳山頂がみえ!


ません!

ここにきて結構ガスがでてきました。。。


ですが、通ってきた道は見えました


ガスガスの中を突っ切っていきますが、オジカ沢ノ頭を過ぎると登山道に変化が


こうやって鎖を使う場面が増えてきます。

谷川岳って天神尾根や西黒尾根って結構岩場ありますもんね


重い荷物と疲れた体に岩場は勘弁してください…





重たい体にムチを打ち、重たい荷物には文句を言い、悲鳴をあげる足をごまかして!

見えた視線の先にはそう!!!






絶望が似合う肩の小屋までの登りですorz


これが見えたらもうあとはひたすらまっすぐ登るだけ


ただこの登り

たぶん登山開始30分後にきても嫌になりそうな登り

これが登山開始7時間後にきたらもっと嫌になる登りです


この写真見てわかると思いますが、私、友人に置いていかれてます

この登り異様に早かったです

私はもう体力なんて残ってないので、えっちらおっちらのんびり

ラストスパート!っていう気になれないくらいに疲弊しております



先程の標識?のところから20分ほどのんびりのぼり


12:21肩の小屋無事到着です!!!

着いた瞬間小屋の前のベンチで倒れました

ここまでこれた達成感とこのあとロープウェイ動いてないせいで田尻尾根で下まで降りなきゃ行けない絶望感


ひとまず無事到着できたことにホッとしました


それと先に行ってた友人が小屋で水を買っててくれて、少し復活



谷川岳のピークは踏みに行くことに

ザックはデポ



とても体が軽い


12:35谷川岳トマの耳!

オキの耳まで行く気が起きませんでした…

景色は残念ながらガス


ここまで歩いてきた山々

ガスってしまっていたが、ここまでガスる前にこれてよかった


肩の小屋に戻り、少し休憩


13時下山開始

田尻尾根を思うと気が重い…



ザンゲ岩から



今日歩いてきた縦走路が見えました!

谷川岳の主脈縦走路ってやっぱりきれい



天狗の留まり場をすぎて


13:56熊穴沢避難小屋


どんどん下山

重すぎる足


14:26田尻尾根との分岐点

ほんとはここはまっすぐ行って、ロープウェイ乗り場までのんびり歩き、ロープウェイで降りる予定でした


ですが、先日の落雷でロープウェイは止まり、歩いておりるしか選択肢がない


ここからが本当の地獄

ベースプラザから16:15にバスがでるんです

それにどうしても乗りたい

現在14:30

ここからベースプラザまでコースタイムにして1時間半

つまり16時到着予定


これだとギリギリかつ疲労具合からコースタイムをオーバーする可能性があるため、必死で降りる


約1時間後、田尻尾根登山口着


下山中はずっと文句を言っており、友人の下山ペースが私より遅い事でイライラし、

なんとも辛い下山

写真1枚も撮る余裕はなく、ただただ下る



田尻尾根登山口の入口ってこんな感じですが、ロープウェイ動いてたら行く気は起きないです



最後、登山口からベースプラザまで

この道は楽だろうとみていましたが、


微妙な岩がゴロゴロしており、とても歩きにくい

これがまた体へのダメージ


川を何度か渡り


完全に心が折れました


ちなみに登山口へ下山して、友人を置き去りにしてます

もう下山はしたし、そこそこ歩いてる人もいたし、自分は絶対に友人を置いてでも16:15のバスに乗るぞ!と思っていたので


ふくらはぎと膝と足裏が我慢の限界


こういうところを歩くのがほんとうにキツい

辛い………



15:52

やっと終わりが見えました!

この建物が見えた瞬間どれだけ嬉しかったことか


15:55ベースプラザ着!!!

お疲れ様でした


3:50に平標山の家を出てから12時間と5分

ついに谷川岳主脈縦走完遂

16時までに下山できたのでホッとしました


その5分後くらいに友人もやってきました



バスが来るまで少し休んで

バスで水上駅へ



水上駅からはいつもの温泉にいくために上牧駅




谷川岳登山後はここです

風和の湯


安くて、湯船は広くは無いですが、自分が行った時は混んだことなく、外もかなり小さいですがあります。


休憩室もあってお気に入りの温泉



帰りは高崎駅の駅そばでうどんを食べて帰宅





今回の登山は初めて谷川岳に来たときに惚れた、谷川岳から平標山までの縦走路を決行してしまいました

想像の何倍も辛く、何度も文句言ったり弱音吐いたりしながら登山してました。


今回キツかったのが荷物の重さでした

テント2人で2つ持つのは論外でしたが、行動食にゼリー飲料を多く持っていったことが重さの原因

この山行以降、山だけでなく平地でもゼリー飲料が苦手になりました(なんで)


あと水ですね

この縦走路って水場がないので、5リットル以上もって歩いてました。

でも水を減らすのはかなりリスクが高いので、この判断は間違ってなかったと思います。


そして想定外のロープウェイ運休

これが本当に痛かったです

文明の利器は使いましょう!



夢にまで見た谷川岳主脈縦走を歩けたのはとてもよかったですが、登山中は苦痛に感じてしまっていました。

辛かったです…


次谷川岳行く時はのんびり登山して、今回歩いてきた道を谷川岳山頂からコーヒー飲みながら見てみたいものです



おしまい



CT

1日目

平標山登山口BS 10:23

松手山 12:10~12:30

平標山 14:02~14:10

平標山の家 14:32


2日目

平標山の家 3:50

平標山 4:31

仙ノ倉山 5:14~5:20

エビス大黒ノ頭 6:06~6:12

万太郎山 8:20~8:42

オジカ沢ノ頭 10:50~11:00

肩の小屋 12:20~12:31

谷川岳(トマの耳) 12:37~12:42

肩の小屋 12:47~13:00

天狗の留まり場 13:29

熊穴沢避難小屋 13:56~14:01

田尻尾根分岐 14:26~14:30

田尻尾根登山口 15:25

谷川岳ベースプラザ 15:55





※このブログ執筆してる2023年9月現在、あまりにも辛く、二度とこの縦走路を歩かないと決めたあの時から3年たちました。

なぜかまた歩くのもありなのでは?とか血迷ってます(*▁*)ナンデ?

ただもし歩くならロープウェイが動いてること!

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